出光興産は総合エネルギー企業を目指し、2003年から「電気」に取り組み始めました。
石油製品をつくる工場から排出されたガスや残油を利用する発電所からスタートし、高効率な天然ガス発電所、
クリーンな太陽光発電所を建設し、2015年からは国内最大級のバイオマス発電所を運営しています。
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扇島パワー【天然ガス(LNG)】
東京ガス(株)と共同で設立した(株)扇島パワーが運営する高効率の大型天然ガス火力発電所です。
石油や石炭に比べてクリーンな天然ガスを使用していることに加え、隣接する東京ガス株式会社の天然ガス基地から燃料を受け入れられる等、立地面でも優れた発電所です。
この土地では、かつて当社が原油貯蔵施設を所有していました。運営:(株)扇島パワー(東京ガス株式会社75%、出光興産25%出資)
所在地:神奈川県横浜市鶴見区扇島
発電規模:122.1万kW(40.7万kW/基 × 3基)
燃料:液化天然ガス (LNG)
稼働開始:1号機・2号機 2010年7月、3号機 2016年2月 -
京浜バイオマス発電所【バイオマス】
2011年に閉鎖した京浜製油所扇町工場の跡地の一部を活用して建設した発電所です。
旧製油所のインフラや近隣の港湾施設を利用できることに加え、大消費地に近い優位性があります。木質ペレットとパームヤシ殻などの木質系燃料のみを使い、石油や石炭などの化石燃料を使用しない環境に配慮した発電所です。木質系燃料だけを使う発電所としては、国内最大級の発電規模を持ちます。運営:(株)京浜バイオマスパワー (出光興産100%子会社)
所在地:神奈川県川崎市川崎区扇町
発電規模:4.9万kW(一般家庭約83,000世帯の年間消費量に相当)
燃料:木質ペレット、パームヤシ殻
稼働開始:2015年11月2日 -
東亜石油水江発電所【製油所オフガス】
東亜石油京浜製油所の敷地内に立地し、同製油所の石油精製工程で発生する副生ガスおよび残渣油を原料としています。
京浜製油所との最適な連携を図りながら、エネルギー効率の高いコージェネレーションシステムによって高効率な発電を行い、電力の安定供給に貢献しています。また、一部の電力や蒸気は、京浜製油所の精製にも活用されています。運営:東亜石油(株)(当社子会社)
所在地:神奈川県川崎市川崎区水江町
発電規模:27.4万kW(一般家庭約44万世帯の年間消費量に相当)
燃料:副生ガス、残渣油
稼働開始:2003年6月 -
メガソーラー【太陽光】
石油事業の遊休地を活用し、ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池を設置した太陽光発電所を建設・運営しています。
自社単独での発電所開発と並行して、他社との連携により、互いの強みを組み合わせる形での発電所開発も実施しています。
※1 京浜バイオマスパワーはFIT電気となります。当社がFIT電気を調達する費用の一部は、当社のお客様以外の方も含め、電気をご利用の全ての皆様から集めた賦課金によって賄われており、この電気のCO2排出量については、火力発電なども含めた全国平均の電気のCO2排出量を持った電気として扱われます。
令和元年4月1日〜令和2年3月31日 供給電力分実績値
※1 | この電気を調達する費用の一部は、当社以外のお客様も含めて電気の利用者が負担する賦課金によって賄われており、CO2が排出されないことをはじめとする再生可能エネルギーとしての価値を訴求するにあたっては、国の制度上、非化石証書の使用が必要とされています。FIT電気は、非化石証書を使用しない場合には、CO2排出量について火力発電なども含めた全国平均の電気のCO2排出量を持った電気として扱われます。 |
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※2 | この電気には、水力、火力、原子力、FIT電気、再生可能エネルギーなどが含まれます。 |
(注) | ①他社から調達している電気の一部で発電所が特定できないものについては、「その他」の取扱いとしています。 |
②当社は再エネ指定の非化石証書の使用により、実質再エネメニューを一部のお客様に対して販売しており、この電源構成は2019年度の全電力販売量実績値(2,359,494MWh)のうち、当該メニューによる販売電力量(198MWh)および、非化石証書(再エネ指定)使用量を含んでおります。 |
2000年から電力自由化がスタートし、
2003年から出光興産は、総合エネルギー企業として「電気」に取り組み始めました。
その実績と経験を活かし、ご家庭向けの電力供給を行っています。
出光興産の電力の歩み
2003年: | 電力事業 開始 / 東亜水江発電所 運転開始 |
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(株)扇島パワー 設立 | |
2008年: | 特別高圧市場 / 高圧電力市場 参入 |
2010年: | 扇島パワー1.2号 運転開始 |
日本初の商業用メガソーラー発電所運開 | |
2013年: | メガソーラー事業拡大 |
2015年: | 京浜バイオマスパワー 運転開始 |
扇島パワー3号機 運転開始 | |
2016年: | 低圧電力市場 参入 |
2017年: | 低圧電力 エリア拡大 |
販売電力の実績
2017年度は約11憶kWh(一般家庭約22万件相当※)の販売電力量となります。
※一般家庭の年間電力使用量を4,800kWhとして計算
豊富な実績と経験があるから安心♪
出光興産の発電所の電気は、一般送配電事業者が所有する送配電網を通じて、
お客さまに届けられます。送配電網はさまざまな発電所からの電気を供給しており、
品質が変わることなく電気をお使いいただけます。
万が一、出光興産の発電所の一部が停止した場合でも、お客さまのご家庭だけが停電するようなことはありません。
再生可能エネルギーへの取り組み
2015年に政府より発表された「長期エネルギー需給見通し」では、太陽光、バイオマス、風力などの再生可能エネルギーの電源比率を、現在の10%程度から2030年には22〜24%まで引き上げる目標が設定されています。
出光興産グループは、京浜バイオマス発電所やメガソーラー発電所などを通じて、再生可能エネルギーの拡大普及に貢献していきます。
FIT電気とは?
太陽光やバイオマス、風力などの再生エネルギー発電所の電気は「FIT電気」と呼ばれる、Feed In Tariff制度(固定価格買取制度)を利用して買い取られた電気です。
固定価格買取制度の費用は、電気をご利用のすべてのみなさまからの「再生可能エネルギー発電促進賦課金によりまかなわれています。
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木質ペレットとパームヤシ種殻などの木質系燃料のみを使い、石油や石炭などの化石燃料を使用しない環境に配慮した発電所です。
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木質ペレット:製材工場から排出する樹皮、端材などを細かく砕き、それを圧縮して棒状に固めて成形したもので、北米から輸入しています。
パームヤシの種殻:油ヤシの搾油後に残る種殻で、東南アジアから輸入しています。
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木質バイオマスは成長過程でCO2を吸収しており、燃焼時のCO2排出量が実質ゼロ(カーボンニュートラル)となる特徴があります。
木質系燃料だけを使う発電所としては、国内最大級の発電規模を持ちます。
出光興産グループのソーラーフロンティア株式会社による太陽光パネルを利用した発電所を全国で運営しています。
ソーラーフロンティアの太陽光パネルの主原料は、銅(Copper)、インジウム(Indium)、セレン(Selenium)。
薄型ながら実発電量が多く、環境にも優しいという特徴があります。
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ユーエスパワー
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CSDソーラー谷山太陽発電所
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下関第二太陽発電所